北海道大学 大学院情報科学研究科
システム情報科学専攻
Division of Systems Science and Informatics
Graduate School of Information Science and Technology
Hokkaido University
准教授 Associate Professor
野口 聡 So Noguchi
博士(工学) Dr. of Engineering
研究内容
アナリシス(Analysis)技術とシンセシス(Synthesis)技術により、電磁エネルギーシステムの設計、構築、運用、保守などのマネジメント技術を研究しています。アナリシスとは、シミュレーション技術等を用いて、『システムの現状を分析し、問題や課題を明らかにする』ことです。シンセシスとは、最適化技術等を用いて、『複数の技術を効果的に統合・融合する』ことです。アナリシスで問題・課題を明確にし、シンセシスでその問題・課題の解決を図ります。このアナリシス技術とシンセシス技術を活用し、新しい電磁エネルギーシステムの開発や既存の電磁エネルギーシステムの高効率化(省エネ化)などを目指しております。たとえば、新型風力発電機の開発やそれに伴う電力システム、サイクロトロン型加速器の設計・開発、磁気分離システムの設計・開発などをターゲットとしている。
さらに、電磁界解析に必要となる、メッシュ生成、解析の高速化、科学的可視化の研究テーマにも取り組んでいます。また、近年は、電磁界解析の教育を目的として、拡張現実感(AR技術)を取り入れた電磁界の仮想知覚システムの開発も行っております。
具体的な研究テーマは、
- 経済性を考慮した電磁エネルギーシステムの最適化設計、構築、運営指針
- 電磁エネルギーシステムのシミュレーションによる特性解析
- 電磁界数値解析の高精度化・高速化
- 自動メッシュ生成
- 電磁界数値解析結果の科学的可視化
- 電磁界の仮想知覚教育システムの開発
などです。
略 歴
1994年3月 早稲田大学理工学部電気工学科 卒業
1996年3月 早稲田大学大学院理工学研究科 前期課程修了
1997年4月~1999年3月 日本学術振興会 特別研究員DC2
1998年5月~1999年3月 Massachusetts Institute of Technology, Visiting Scientist
1999年3月 早稲田大学大学院理工学研究科 博士後期課程修了,博士(工学)
1999年4月~2004年3月 広島大学大学院工学研究科 助手
2004年4月~現在 北海道大学大学院情報科学研究科 准教授
2012年2月~2012年12月 Massachusetts Institute of Technology, Visiting Scientist
所属学会
- IEEE(米国電気電子学会)
- 電気学会
- 低温工学・超電導学会
- シミュレーション学会
- 日本AEM学会
- ICS(International Compumag Society)